青空文庫版 | 草稿 |
天才とは 又 天才とは僅かに我我と一歩を隔てたもののことである。同時代は常にこの一歩の千里であることを理解しない。後代は又この千里の一歩であることに盲目である。同時代はその為に天才を殺した。後代は又その為に天才の前に香を 又 民衆も天才を認めることに 又 天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心の好い名声」を与えられることである。 又 彼等「我等踊れども、汝足らわず。」 | 天才は羽根の生えた (出典)(株)岩波書店発行(1997年)・芥川龍之介全集・第21巻・429頁 サイト制作者注:仮名遣いを新仮名遣いにし、一部に振り仮名を付けました。 |
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