トルストイ

 ビュルコフのトルストイ伝を読めば、トルストイの「わが懺悔」や「わが宗教」のだったことは明らかである。しかしこの譃を話しつづけたトルストイの心ほど傷ましいものはない。彼の譃は余人の真実よりもはるかに紅血を滴らしている。



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