青空文庫版 | 初出 | 草稿図版 | |||
ビュルコフのトルストイ伝を読めば、トルストイの「わが懺悔」や「わが宗教」の嘘だったことは明らかである。しかしこの嘘を話しつづけたトルストイの心ほど傷ましいものはない。彼の嘘は余人の真実よりもはるかに紅血を滴らしている。 | サイト制作者コメント:前項(「新生」読後)に含まれています。 果して「新生」はあったであろうか? ビュルコフのトルストイ伝を読めば、トルストイの「わが懺悔」や「わが宗教」の嘘だったことは明らかである。しかしこの嘘を話しつづけたトルストイの心ほど傷ましいものはない。彼の嘘は余人の真実よりもはるかに紅血を滴らしている。 (出典)雑誌「文藝春秋」第5巻・第10号(1927年10月号)4頁 サイト制作者注:仮名遣い・旧漢字の新漢字への置換えは青空文庫に合わせています。「嘘」は初出では口偏です。 |
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